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記憶力を上げるには、どうしたらいい?

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記憶力を上げるための方法を解説していきたいと思います。

人間の記憶には、脳の様々な部位がかかわっています。
そのなかで、もっとも大切な箇所は、「記憶の入り口」です。ここの機能が低いと、どんなに脳細胞の数が多くても、また、どんなに神経線維のネットワークが張り巡らされていても、記憶力が低下します。

では記憶力を上げるために大切な、「記憶の入り口」とは何でしょうか?
それは3階層構造をなしています。順次、説明します。まず第一関門として、目だったり耳だったり触覚だったりします。いわゆる感覚器官といわれるところです。極端な話、視力が悪い近視の場合、メガネをかけないと板書が見えないため、当然のことながら記憶などできません。

目で見たものは、後頭葉にある視角野に約1秒、耳で聞いたものは側頭葉にある聴覚野に約5秒、保持されます。これを感覚記憶といいます。これが、もっとも最前線にある記憶力です。

 


対象にたいして、さらに注意を向けると、それは前頭葉のワーキングメモリというところに入ります。ここは作業記憶を担当している箇所で、文字数でいうと7文字程度しか記憶することができないほど、キャパシティが低いところです。これをマジカルナンバー7といったりします。

パソコンいえば、RAMのような役割を果たし、電源を消してしまえば消去されてしまうような箇所です。ここは記憶における第2の入り口であり、ここの容量が大きいと、記憶力が良い人ということに。記憶力を上げる秘訣がここにあります。

ただ、チャンキングなどによって小分けにすれば、ワーキングメモリが扱えるだけの容量に縮小できるので、そういった工夫をすると、たくさん覚えられます。これが、いろいろな記憶術暗記法といわれるものです。電話番号でも、0580422202と書くと覚えにくいですが、058-042-2202と分解すると、覚えやすくなります。これがチャンキング(チャンク化)です。

記憶力を上げる方法としては、ワーキングメモリを鍛えることが有効です。
ここは作業記憶といわれるように、とりあえず情報を保持しておく場所。いらなくなったら、どんどん消去され、つぎの情報がここに入ります。

ですから、ワーキングメモリを鍛え、容量を大きくする訓練としては、いったんワーキングメモリに保持したことを、できるだけ長く維持するといいかもしれません。たとえば冷蔵庫に入っている中身を覚えておいて、それを念頭に置きながら買い物をするのです。「念頭に置く」という表現は、まさにワーキングメモリに置いておくという意味です。

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さて、ワーキングメモリは作業記憶であり、必要のない情報は、どんどん消されていきますから、大事なものは、また別の場所に移さなければなりません。それが海馬です。

ワーキングメモリの記憶が昇格されると、海馬に移行されるといったイメージになります。対象のものにたいして、よりいっそう注意力を向けていくと、それは海馬の記憶となります。受検勉強や資格試験の学習をしているときは、当然、覚えようと苦心しているわけですから、すべては海馬へと入っていきます。海馬も記憶の入り口にあたるので、ここを鍛えることも記憶力を上げる方法として重要です。

海馬は大脳辺縁系にあります。つまり脳幹の周辺を取り巻くようにして存在しています。タツノオトシゴに似ていて湾曲しており、小指ほどの大きさですが、記憶の司令塔といわれるほど重要な箇所です。

外部から入ってきた情報のうち、かなり注意を向けたものは海馬に入りますが、ここで、さらに重要なものと不要なものとに振り分けられます。1か月くらいの間で、この選別作業が行われます。ですから一度は覚えたことを、長期記憶として保持したいなら、1か月の間に徹底的に復習することです。繰り返されたものは重要と判断されるからです。

 


記憶力を上げるには、海馬のなかでも、さらにその入り口にあたる「歯状回の顆粒細胞」を増やすしかありません。このように記憶においては、脳全体というよりも、つねに入り口の機能の高さが肝になるのです。

歯状回の顆粒細胞は、脳のなかでは唯一、増殖する細胞として知られています。それはタクシーの運転手の脳細胞を調べることによって、最近になってわかったことです。それまでは、脳細胞は死滅していくだけと考えられていました。

タクシーの運転手は、いろいろな細い路地や裏道を知っていなければならないので、記憶力がふつうの人よりも発達し、海馬の歯状回が大きくなっています。

記憶力を上げるには、タクシーの運転手にならって、海馬の歯状回にある顆粒細胞を大きくすればよいのです。でも、何か特別なことをするのではなく、ふだんから「覚えよう」と頭を使うだけでいいのです。

海馬は場所ニューロンといわれるように、場所の移動がかかわっているので、勉強するときは、部屋の中を歩きながら英語の単語帳や歴史の年号・人名などを覚えるといいでしょう。そうすれば、机にしがみついて暗唱するよりも、海馬が鍛えられます。海馬からシータ波が発生して、高い集中力と記憶力で勉強できます。このシータ波は、勉強のやる気にもかかわっています。

しかも部屋の中をゆっくり歩くことによって、足裏からの刺激が脳に行き、脳が活性化します。歩くことによって全身の血行がよくなり、それは当然、脳の血行にも影響します。運動することは記憶力を高めてくれるのです。




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【あとがき】
記憶力を上げるには、マグネシウムが含まれている食品、たとえばアーモンドやカシューナッツ、バナナなどもよいでしょう。大豆レシチンが含まれている納豆や豆腐を夕食で摂ることもオススメです。当然のことながら、しっかりと朝食をとり、脳にブドウ糖を補給してから1日をスタートさせることが大切なポイントです。
低炭水化物ダイエットやケトン体ダイエットは、脳へのブドウ糖の補給が激減するので、記憶力を上げるどころの話ではありません。アルコールや、軽く頭をこつんと叩くだけでも、その瞬間に数千個もの脳細胞が死滅します。また睡眠薬や覚せい剤、麻薬、抗うつ薬なども脳細胞を大きく減らします。そのことから考えると、朝食を食べなかったり、炭水化物抜きダイエットなど、極端な食事制限をして、脳へのブドウ糖の供給を激減させることは、脳細胞を減らす行為といえるでしょう。
勉強の暗記の方法や記憶術など、世の中には、いろいろなノウハウ・対策方法があふれています。しかし、そういったものに手を出す前に、普段から記憶しようと頭を使う。これこそが海馬の歯状回にある顆粒細胞を増やします。そのうえでの語呂合わせ暗記法や連想法・連結法ではないでしょうか。
先ほど記憶に影響を与える食べ物(成分)をご紹介しましたが、それを摂っていれば記憶力が飛躍的に高まるわけではありません。摂らないよりは摂取したほうがいよい、という程度です。やはり、普段から高校受験や大学センター試験、あるいは国家試験などの合格にむかって、猛勉強して頭を使っている人が、一番、頭脳明晰なのです。東大や京大、慶大、上智、早稲田といった難関大学に合格した人といえども、そのあとサークルなどで遊びほうけたり、要領よく講義を受けたりして勉強量が減れば、記憶力は衰えていきます。海馬の使用量が減るからです。そう考えると、入試試験の合格を目指して、代々木ゼミナールや駿台予備校、河合塾などに通いつつ、受験勉強に取り組んでいる時期が、もっとも記憶力が高いといえるかもしれません。
頭は使えば使うほど発達します。それは筋トレといっしょです。30代・40代・50代になっても、もっと高齢になっても、頭脳を使い続けることによって認知症の予防ともなりますし、生涯、記憶力を上げることは可能なのです。それは現在の脳科学でも実証されています。