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過去問は正しく活用することが大切

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過去問とは、言うまでもなく中学・高校・大学受験や、各種の資格試験において、過去に出題された問題のことです。過去の問題集としてまとめられており、赤本や青本、黄本、黒本、緑本、白本など、出版社別の愛称があります。数学社の赤本は有名ですね。

過去問は、受験や資格試験において、出題傾向を知るための宝庫です。
資格試験の場合は、過去問に出たものが、そっくりそのまま出題されることがあるので、ばかにできません。高校や大学などの入学試験においては、類似の問題が出ることが多いので、やはり過去の問題集への取り組みは欠かせません。

このように過去問を経験していれば、本番の試験で、似たような問題が出題されたときに、かなり有利になります。知っているか、知らないか・・・これが試験の合否を左右するのです。そのほかに、過去問を解いておくメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?

  • 自分の実力を知ることができる。
  • どこが弱点なのかを洗い出すことができる。
  • 過去問自体を教材にできる。

早い段階で過去問を解いておけば、自分の実力の判断ができます。
そうすれば弱点が浮き彫りになるので、どこを重点的に学んだらいいかがわかります。
つまり過去問への取り組みの結果を、基本書やテキストへとフィードバックするわけです。

同じようなメリットは、模擬試験(模試)にもあります。
東進ハイスクール主催の「全国統一高校生テスト」ってご存じですか?ネットのyoutubeの広告でよく見かけます。「全学年共通。センター試験本番レベル。」というキャッチフレーズです。

高1や高2の人が、高3の人にまじって試験を受けるという、いっけん何とも「無謀」な試みです。まあビジネス的な観点からの集客を狙ったものでしょうが、学生からしてみたら、受けておく価値はあります。高1の学生が受けても、わからないことだらけでしょう。でも、その難易度や焦燥感は、いやというほど扁桃体が記憶します。そうなると、その後の受験勉強にたいして甘えがなくなります。

しかし高校1年生が、あのような無謀な試験を、「何度も」受けることはお勧めしません。1回も受ければ十分ではないでしょうか?試験のあとに模試の復習をしたところで、基本ができていないので、ちんぷんかんぷんでしょうし・・・。扁桃体が、試験の「戦慄」を記憶するだけで十分です。

 


過去問から少し話がそれてしまいましたが、勉強本のなかには、教科書や受験参考書を読まずに、いきなり過去問から取り組め!という無謀な指示を出しているものがあります。

そのさい、過去問のすぐ下に解答が載っているものを選び、考えて解くのではなく、「参考書を読む」ように取り組むべき、と主張しています。これは、まったくナンセンスです。こんなことをしていたら、受かる試験も受からなくなってしまうことでしょう。基本がマスターできていないうちに無理に取り組むので、実力不足がストレスとなり、勉強が嫌になってしまう危険もあります。

それでは過去問の正しい活用法と、その意義を解説します。
まず、高校受験はもちろん、難関といわれる東大・京大(京都大学)、慶大(慶応)、関大、早稲田、立教、上智、同志社などの大学に合格しようと思ったら、2段階方式で行くべきです。それは「反復」と「失敗」です。

この勉強方法は、社労士(社会保険労務士)や宅建、衛生管理者、英検(1級、2級、3級、4級、5級)、TOEFL(トフル)、TOEIC(トイック)、介護福祉士、漢字検定、ITパスポートなどなど・・・多くの資格試験にも、とうぜん役立つ考え方です。

学習とは、しょせんは反復と失敗から成り立っています。
これは何も勉強だけではなく、スポーツや武道でも同様です。たとえば空手を例に挙げると、一つ一つの突きや蹴り、受けという基本を反復する練習は絶対不可欠です。また基礎体力も不可欠です。そういった(地道な)基本をすっとばして、いきなり(見栄えがいい)組手稽古だけをしていれば、実際の試合=本番の試験で失敗するに決まっています。怪我の元です。

受験勉強や資格試験においては、まずテキストや教科書、受験参考書を何度も反復学習することが、基本中の基本です。でも、それだけで完結してしまうことは、武道において、組手稽古をせずに、いきなり試合に臨むようなものです。こんな危なっかしいことはありません。

 


そこで、ある程度、基本がマスターできたら、過去問に取り組む必要が出てくるのです。なぜ過去問に取り組むのかというと、その問題が出やすいからという理由もありますが、「失敗を経験するため」です。

いくら教科書や優秀なテキストを、何度も復習しても、それをすべて上手にアウトプットできるとは限りません。実際に過去問を解くとわかりますが、かならず失敗を経験します。頭をかかえます。失敗することにより、はじめて「基本の活かし方」「基本から応用への転換法」を学ぶのです。

受験勉強において過去問に取り組むさい、失敗を経験することは、大いに歓迎すべきことです。実際の試験日に失敗するよりは断然いいわけです。受検勉強をする当面の目的が、「試験に合格すること」である以上、試験当日に最高の力を出し切れるように持っていかなければなりません。そのために過去問を数多く経験し、失敗も数多くしておくのです。

人間は「反復」からも学びますが、「失敗」からは、より多くのことを学ぶ生き物だからです。失敗のほうが、より強く、長期記憶に刻印されるのです。

これは仕事でも子育てでも料理でも、何でもそうですよね?
基本の反復と、実践的練習という2つの側面。それなのに勉強本のなかには、いきなり過去問を、問題と解答を含めて「読む」ことを推奨している人がいます。これは、成果をあせるあまり、また実践を過剰に意識しすぎるあまりの、とんでもない間違いです。

ただ、試験直前に受験勉強を始めたような場合は、テキストの読み込みと過去問を同時並行で行うはめになるかもしれません。それはかなりのストレスとなります。慢性的なストレスは、コルチゾールというストレスホルモンを分泌させ、それが記憶力の低下につながる危険があります。

ですから、受験勉強はできるだけ早い段階から開始し、早い段階で基本をマスターする。そうすれば過去問の研究に、十分な時間を割けるようになります。過去問はいくらでもありますから、誰よりも失敗を多く経験し、過去問のエキスパートを目指してはいかがでしょうか。

テキストを繰り返して基本を身につけただけでは、まだ「荒削り」です。過去問を解くことは、自分の実力に磨きをかけることであり、「ブラッシュアップ」です。基本を身につけた人だけが、過去問によって、さらにパワーアップしていけることを忘れないようにしましょう。




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【あとがき】
過去問は、試験直前の場合は問題と解答を「読む」ようにして進めることも有効です。というか、そのような勉強方法でないと間に合いません。ですが、このようなやり方は、本文でも述べているようにおススメできません。武道や芸事といっしょで、やはり基本→応用という流れが自然だからです。
資格試験は星の数ほどあります。弁護士を目指す司法試験、弁理士、税理士、司法書士、行政書士、公認会計士、不動産鑑定士、医師国家試験といった国家資格。こういった難関は、基本と過去問という2方向から行うべきでしょう。文中では、まず基本を身につけ、その次の段階として、応用である過去の問題集という流れで説明していますが、もちろん過去問を解いている段階でも、基本書の反復は欠かせません。というかフィードバックする感じです。空手や剣道などの武道においても、練習試合や組手稽古をするようになっても、基本や素振りの反復はずっと行うことと一緒です。
大学センター試験は全国共通であり、多くの分析本が出ています。河合塾や進研模試、駿台予備学校、東進ハイスクール、代々木ゼミナール(代ゼミ)、数研などでも過去問を提供しています。こういった過去問と受験参考書を往復させていきましょう。勉強の進め方は基本→過去の問題集ですが、いったん問題集に取り掛かった後は、両者を往復する作業が必要です。これによって基本が、よりいっそう長期記憶として定着します。
資格試験としては、医師国家試験や看護師国家試験、一級建築士、秘書検定といった難関の資格試験がたくさんあります。国家3大資格などの難関というと、基本の教科書も過去問も、ともにレベルアップします。気持ちがあせるあまりに、過去問寄りになってもいけませんし、基本書や入門書の勉強だけに終始してもいけません。やはり受験勉強はバランスです。武道においても、基本をおろそかにしている選手、組手稽古が不足している選手、そのどちらも、本番でどんな結果になるかは一目瞭然といえるでしょう。
そのほか資格試験には管理栄養士や簿記1級、2級、3級、日商簿記、基本情報技術者試験、インテリアコーディネーター、地方・国家公務員試験、警察官、あるいは教員採用試験、消防設備士、ボイラー2級、ファイナンシャルプランナー、中小企業診断士などなど、本当に数多くの難関がありますが、それぞれ過去に試験を実施しているので、当然、過去問が公開されています。過去問倶楽部(クラブ)なんていうサイトもあるほどです。
難関大学や難関国家資格というと、やることが多そうに見えますが、かんたんに言ってしまえば、基本の反復と、過去問で失敗を経験することだけです。基本なくして応用なし、応用なくして基本なしです。基本という土台がなければ、その上に何を築こうが、砂上の楼閣になります。ピラミッドや富士山の安定感は、まさに基本たる「土台」からきています。建築物でも土台が脆弱であれば、地震で、すぐに崩れ去ってしまうでしょう。反対に、土台だけの建築物も用をなしません。その上に「応用という花」を咲かせてこそ、基本の存在意義があります。つまり基本と応用は表裏一体であり、どちらが欠けても結果は出ないのです。